スポーツ組織が抱える課題はデータ不足ではありません。
課題が生じるのは、必要な情報にすぐアクセスできない、レポート機能が新たな問いに対応できない、あるいは利用者に専門知識を求めすぎる場合です。
- コーチは選手の出場可否を一目で把握したいと考えます。
- メディカルスタッフやパフォーマンススタッフは、傷害の傾向や選手のコンディションを継続的に確認する必要があります。
- パフォーマンス部門の責任者は、トレーニング負荷と選手の反応の関係を把握したいと考えます。
- 経営層は、組織全体の意思決定に関わる重要な指標を俯瞰したいと考えます。
- アナリストやデータサイエンティストは、部門や業務、関係者グループごとに詳細なダッシュボードを作成する必要があります。
すべてのユーザーが信頼できる情報を必要としますが、必要なレポート環境は全員同じではありません。
My iP は、スポーツ組織のこうした現実に合わせて設計されています。
My iP とは
My iP は、iP: Intelligence Platform に組み込まれた分析・レポート機能です。メディカル、パフォーマンス、コーチング、リーグ運営の各チームの日々の業務を統合したプラットフォームの一部に、ダッシュボード、自分たちで作成および調整できるレポート機能をまとめています。
チームはダッシュボードを開き、条件を絞り込んで表示を変え、関係者と共有できます。これらはすべて、データや日々の業務、そして意思決定までもが一つにつながった環境の中で行えます。
レポート機能自体は以前から iP にありました。My iP はそれらを1箇所にまとめ、役割ごとに分かりやすく使えるようにしたものです。さらに、権限を持つユーザーは組織の実態に合わせてレポーティングを作成・調整できます。
チームの働き方に合ったレポート機能
従来のレポーティングは、不完全な二つの選択肢のどちらかしかありませんでした。
- 標準レポーティング:すぐに使えますが、新たな問いには柔軟に対応できません。
- カスタムレポーティング:特定の問いには対応できますが、アナリストの手間や手作業でのデータ書き出し、業務の流れの分断が伴うことがあります。
どちらも組織全体への展開には限界があります。
メディカル、パフォーマンス、コーチング、経営層、運営の関係者は、いずれも信頼できるデータを必要としますが、必要な形は役割によって異なります。
My iP はこのギャップを埋めます。日々の業務に合わせてすぐ使えるダッシュボードを用意するほか、権限を持つユーザーは、既存のダッシュボードの複製・調整や新規作成、より詳しいレポーティング画面の設計もできます。
その結果、整理されていながらも柔軟なレポーティング環境が生まれ、日常利用の分かりやすさと、各チームが抱える個別の問いへの対応を両立します。
すべてのユーザーに、役割に合ったデータ体験を提供
すべてのユーザーがダッシュボードを作成する必要はなく、実際、ほとんどの人には不要です。
My iP は連携する二つの利用体験を提供します。
Viewers は、日々使うダッシュボードやレポートに素早くアクセスできます。明快さ、スピード、使いやすさ、意思決定への連携を重視した設計です。

Creators は、組織のためにダッシュボードやレポートを作成・調整・管理する権限を持つ担当者です。柔軟性、管理のしやすさ、組織全体への展開を重視した設計です。

Viewers と Creators を組み合わせることで、全ユーザーを同じやり方に当てはめずに、自分たちで作成および調整可能なレポートを組織全体へ展開できます。日常的にレポート機能を使いこなす担当者は柔軟性を得られます。そしてユーザーは明快なレポートを得ることができます。それぞれが欲する価値を提供しながら、組織全体でデータを意思決定に活用可能なインサイトへと変えていけます。
Viewers と Creators の体験がどのように連携するかについて詳しくは「Viewers and Creators in My iP: The Right Data Experience for Every User」をご覧ください。
My iP の実際の活用例
My iP は、iP: Intelligence Platform で有効化された各モジュールのレポート機能とデータ可視化を支え、チームの日々の業務に合わせたダッシュボードを提供します。
Performance Management(パフォーマンス管理) Performance Management ダッシュボードは、トレーニング負荷の計画、セッションの振り返り、週単位のトレーニング計画の分析を支援します。パフォーマンススタッフは、試合の強度に照らしてセッション負荷を確認し、試合に向けた一週間の負荷の積み上がりを把握できます。チーム全体の傾向から個々の選手の詳細まで、一つの画面の中で確認できます。

Performance Monitoring(パフォーマンスモニタリング) Performance Monitoring ダッシュボードは、トレーニング前に行う日々のコンディション確認を支援します。ウェルネス、リカバリー、前日の負荷を一つの画面で確認でき、前日の負荷への選手の反応の把握や、セッション前に注意すべき選手の特定に役立ちます。

Medical Overview(メディカル概要) Medical Overview ダッシュボードは、選手の出場可否、現在の傷害や疾病、直近の離脱状況、シーズンごとの比較、メディカルデータの傾向を一つの画面にまとめます。今何が起きているか、何が変化したか、次に注意すべき点は何かを、メディカルスタッフが素早く把握でき、日々の計画や意思決定、情報共有に取り入れやすくなります。

Injury Review(傷害レビュー) Injury Review ダッシュボードは、傷害についてより詳しく把握し、振り返るためのダッシュボードです。発生率、負担、離脱期間、プレー時間あたりに補正した発生率、シーズンをまたいだパターンを分析できます。メディカルチームは、傷害の種類、部位、重症度、発生時期、ポジション、年齢などを確認し、予防計画やレポーティング、現場での話し合いに活用できます。

Data Health(データ健全性) My iP は、選手、試合、傷害、指標データの欠損や不整合、確認が必要な項目を特定する Data Health ダッシュボードも提供します。データ品質を見える化することで、チームは、ダッシュボード、レポート、分析を支えるデータ基盤を強化できます。

すでに信頼しているデータを基盤に
My iP は、すでに iP: Intelligence Platform を通じて管理されているデータを基盤に稼働します。
対象となるデータには、以下が含まれます。
- iP Core(運用・管理)
- Performance Medicine Solution(パフォーマンス医療ソリューション)
- Performance Optimization Solution(パフォーマンス最適化ソリューション)
- Coaching & Development Solution(コーチング&育成ソリューション)
- League Operations Solution(リーグ運営ソリューション)
さらに、GPS、フィジカルテスト、ウェルネス、メディカル、育成、運営に関連する各システムから連携されたデータも含まれます。
My iP は、Google の企業向け高度な分析技術に、Kitman Labs がスポーツの現場で培ってきた専門知識、整理されたデータ基盤、レポート機能の仕組みを組み合わせ、スポーツ組織の実態に合わせて無理なく広げられるレポート作成環境を実現しています。
150以上のシステムと連携したデータ基盤により、複数システムの突き合わせや手作業でのレポートの作り直しは不要です。ダッシュボードやレポートは確認、比較、調整、共有、印刷、書き出しができます。
私たちの信じる価値は、データを一か所に集めることではなく、あらゆる役割のユーザーがそれをより明確に活用できることにあります。
一時的なレポートから、日々の”気づき”へ
レポーティングは、事後に何が起きたかを説明するだけのものではなく、今何が起きているか、何が変化したか、次に何に注意すべきかをチームが把握できるものであるべきです。
My iP は、そうした気づきを日々の業務に組み込みます。チームはダッシュボードを確認し、条件を絞り込んだり、気になる項目をクリックして詳しく調べたりできます。レポートを決まったタイミングで自動配信したり、共有したりすることも可能です。また、iP を日常的に使わない関係者には、書き出しや印刷で情報を渡すこともできます。
これにより、レポーティングは作成者だけでなく、そこから得られる気づきを日々の意思決定に活かすコーチ、メディカルスタッフ、パフォーマンススタッフ、経営層など、組織全体にとって使いやすいものになります。
こうした気づきは、事後に作るレポートではなく、組織が日々情報を確認し、意思決定を行う仕組みの一部になります。
一貫性を損なわないパーソナライズ
パーソナライズは、土台となるデータをチームが信頼し続けられて初めて意味を持ちます。
My iP は、iP: Intelligence Platform の整理されたデータ基盤の上に構築されています。チームは条件を絞り込んで表示を調整し、ダッシュボードやレポートを共有でき、権限を持つ Creators はレポーティング画面を作成・調整できます。これらはすべて、組織全体で一貫性を保つデータの仕組みの中で行えます。
これにより、柔軟性を欠くダッシュボードと、自由度は高いが管理が難しいカスタムレポート機能という、レポート化の定着を妨げる二つの極端を避けられます。My iP は、データやレポート化を分断することなく、チームに柔軟性を提供します。組織全体の一貫性を保ちながら、役割ごとに無理なく調整・拡張できる方法です。

すべての役割に、より使いやすいインテリジェンス体験を
My iP は、レポートを事後の振り返りから、チームが日々活用するものへと変えます。
複雑な設定なしに情報を確認したい日常的なユーザーにも、レポートを柔軟に設計したい担当者にも、データを気づきに変えて意思決定につなげたいチームにも応えます。
それぞれの役割が必要な画面を利用でき、すべてのチームが同じ信頼できるデータ基盤を活用できます。組織は、実際の意思決定の方法に合わせてレポート内容を調整できます。
これが My iP です。iP: Intelligence Platform に組み込まれた、パーソナライズできるスポーツ向けレポートとデータの見える化です。
お問い合わせいただければ、My iP のデモをご覧いただき、自分たちで作成・調整できるパーソナライズされたレポーティングが貴組織をどのように支援できるかをご確認いただけます。




